ボーン トゥー ビー ワイルド
2019年4月2日
2019年 バーゼルワールド
ボーン トゥー ビー ワイルド

「私は旅するのも、空想の世界に遊ぶのも好きなのです…。

Born To Be Wild》で表現したいと思ったのは、現実から抜け出すというような一種の心理状態。砂漠が見せるイメージは、私たちの心にはかりしれない影響を及ぼします。北米の砂漠はほかのどこにもまして言葉を失わせ、誰かを感じさせ、そして、誰もいないかのように感じさせるのです…」

This is M

『カラミティ・ジェーン』に『イージー・ライダー』。ファンタスティックな馬の隊列に荒涼とした大砂漠の光景。私は、新しいハイジュエリーコレクションに西部の風を吹き込みたいと考えました。

アメリカ人が「ワイルドウエスト」と呼ぶ大西部は、私たちの想像力をたえず広げます。どこまでも広がる空間と静寂は、どこかに行きたいという私の願望、手つかずの大自然と再びつながりたいという願望を養います。無限の可能性に開かれた砂漠は、自由を求める声を聞き届けてくれる。あらゆる制約から解き放たれた動くモダンジュエリーを作ってみたいという私の願いにぴったりのフィールドだったのです。

自然のパワーを作品に取り入れたいと、メシカははじめて貴金属とダイヤモンド以外の素材を扱うことにしました。

ダイヤモンドと木材の組み合わせ、フェザーのようにかろやかなダイヤモンド使い。ネックレスやほかのアイテムにこうした素材を巧みに取り入れ、ダイヤモンドをタリスマンやトーテムといったある種のシンボルととらえることで、自然のあり方に応えています。

《Born To Be Wild》は、パイオニア精神にあふれ、自由を愛する魅力的な女性を表しています。《Once Upon A Time》のおとぎ話の世界に別れを告げ、愛馬にまたがり、いざロードトリップ。かけがえのない宝が眠る砂漠の荒野へ!